「ストームライダーのバックグラウンドストーリーって、実はちゃんと知らないかも」——閉園から時間が経った今、ふとそう思うファンの方も多いのではないでしょうか。何度も並んで乗ったはずなのに、あのミッションが一体何のために行われていたのか、改めて聞かれると答えに詰まる。そんな方に向けて、今回はストームライダーの世界観を丁寧に振り返っていきます。
ストームライダーってどんなアトラクションだった?
まずは基本のおさらいから。ストームライダーは2001年9月4日の東京ディズニーシーのグランドオープンと同時にオープンし、2016年5月16日にクローズした、ポートディスカバリーのアトラクションです。
フライトシミュレーター技術を使い、映像とライドの動きが同期する体験型施設で、1キャビン122名・2機同時運営という大容量が特徴でした。
舞台は「気象コントロールセンター(CWC)」
物語の舞台は、ポートディスカバリーに設置された架空の研究施設「気象コントロールセンター(CWC:Center for Weather Control)」です。ゲストはこのCWCが主催する、ある実験ミッションの成功祝賀フェスティバルに参加するという設定でスタートします。
単なる「絶叫アトラクション」ではなく、最初から「研究施設の見学者」としてストーリーに組み込まれていたわけですね。
ライド体験のおさらい(デイビス機長とストームディフューザーのミッション)
ミッションコントロールルームで説明を受けたゲストは、ストームライダー号に搭乗。目的地は、当時発達していた大型の嵐の中心です。搭乗機を操縦するのはデイビス機長。
実はこのミッション、当初予定していた操縦士が離脱したため、急遽デイビス機長が引き継いだという裏設定があります。緊迫感のあるスタートだったんですね。
ストームライダーのストーリーを深掘り

ここからは、ライド中に語られていたミッションの中身を、もう少し詳しく見ていきます。「嵐に立ち向かう」というシンプルな体験の裏に、実はかなり具体的な設定が用意されていました。
室戸台風級の嵐に立ち向かうミッションの全貌
このミッションで想定されていた嵐は、風速70m・気圧925hPaという猛烈なもの。これは1961年に日本を襲った室戸台風に匹敵する規模とされています。
ゲストが搭乗するストームライダー号は、この嵐の中心部へと降下し、「ストームディフューザー」と呼ばれる装置を投下・爆発させることで嵐そのものを消滅させる、という任務を担っていました。
デイビス機長というキャラクターの物語
先述の通り、デイビス機長は本来の操縦予定者ではありませんでした。急なピンチヒッターとしてコックピットに座ることになった彼が、ゲストと共に嵐に挑む——
このプロセスがあることで、ただの「見せ物のフライト」ではなく、「一緒にミッションを乗り越える仲間」としてのデイビス機長への感情移入がしやすくなっていたのだと思います。
「嵐を消し去る」ミッションに込められた意味
最終的にミッションは成功し、嵐の消滅に成功します。ただしストームライダー号は海上に不時着し、幸い乗客は全員無事——というオチまで用意されていました。
単に「成功して終わり」ではなく、最後まで手に汗握る展開が用意されていたのは、乗る側としてもよく覚えている方が多いのではないでしょうか。
まとめ(次回予告:後編へ)
こうして振り返ってみると、ストームライダーは「CWCという研究施設」「デイビス機長というキャラクター」「室戸台風級の嵐への挑戦」という、しっかりとしたバックグラウンドストーリーの上に成り立っていたアトラクションだったことが分かります。
後編では、施設内に残されていた小ネタや裏設定、後継アトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」との関係、そしてポートディスカバリーとケープコッドという2つのエリアを繋ぐ物語まで、一気に掘り下げていきます。
この記事を書いた人 Wrote this article
Tsuppy0129 男性
はじめまして、Tsuppuy(ツッピー)です!茨城在住のアラサー、普段は技術派遣エンジニアとして働いています。大好きなディズニーを中心に、映画やアニメ、ゲームの「知ってるともっと楽しくなる」解説やバックグラウンドストーリーを発信中。好きなことを好きなだけ語りたくてブログを始めました。同じ沼にいる人も、これから沼る人も、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです!
